マイナス金利解除とは
ニュースでマイナス金利が無くなるらしいけど、どんな意味?
日本経済の転換日!
ちょっと言い過ぎたかも・・・。
2024年3月19日に日銀はマイナス金利政策の解除を行いました。
経済紙やインターネットなどで、いろいろ記事が出ているけどけど、漢字は多いし文字数も多い。専門用語は知らないものばかりで、よく分からないよ!
景気が良くなるのかな、賃金が上がるかも?
なんとなく良いことは起きそうと想像がつきそうですが、要するに何がどうなるのか簡単にシンプルに分かりたい方向けに記事を書きます。
次回はマイナス金利と住宅ローンの関係の記事を書きます。(広告)
※金融の専門家の方からすると簡素化しすぎと怒られるかもしれませんがご了承ください。
日銀の政策とは?
日銀は3つの主たる役割(紙幣の発行、政府の銀行、銀行の銀行)の他に、物価を安定させるため金融政策も行っております。
日本はバブル崩壊からずっとデフレ(物価が下がり貨幣価値が下がること)が続いており、景気が長期間低迷しておりました。
そのデフレからの脱却、合わせて日本が持続に経済成長をしていくには、2%の物価上昇が継続する必要と考え、日銀は2013年1月に2%の物価安定の目標を揚げました。
その後、2%の「物価安定の目標」を達成するために日銀がさまざまな政策を行っていきます。
マイナス金利政策の解除は金融政策の1つ
今回、日銀はマイナス金利政策を解除しました。
何がマイナス金利なの?金利て銀行に預けてもらえる利息のことだよね?
金融機関は一定割合の預金を準備預金として日銀に預けることになっています。
日銀はこの準備預金の額を上げたり下げたりして市場にお金を流す量を調整して市場調整しています。
マイナス金利とは、金融機関が日銀に預ける日銀預金にマイナス0.1%の金利を設定することです。
マイナス0.1%ですので、金融機関は日銀に対して金利を支払うことになります。
金融機関にとっては税金の他に強制的に預けているお金に金利までかかるなんて、たまったものではないですが政策として日銀はこれまで行ってきました。
日銀の狙いは、金融機関に日銀にお金を預けても金利を取られるだけだから金融機関にはもっと市場にお金を流してもらうことです。健全な意図でした。
金利を低くしようと・・・。
景気をよくするために企業には設備投資や事業投資をしてもらいたいから、市中に多くの資金を用意して金融機関にはどんどん融資をさせたいけど、金利が高いのでは誰も借りてくれません。
そのため、日銀は金利が上がらないようする必要がありました。
金利をなるべく上げないように上げないように、金利をコントロールした政策がイールドカーブ・コントロール(YCC)です。
一般的には債権金利と返還(償還)期間の関係は、返還期間が長ければ長いほど金利は高くなりますが、イールドカーブとは、縦軸を金利、横軸を返還期間で設定したグラフで表した曲線のことを言います。日本語では長短金利操作とも呼ばれます。
下記のグラフを見てください。返還期間10年のところがいびつに金利が下がっています。
出典:イールドカーブ・コントロール(YCC)とは?私達にどう影響する?目的や経緯とは/オリックス銀行
本来は、点線のラインにくるところが、日銀が国債のイールドカーブ・コントロール(YCC)を行うことにより返還期間10年のところでグラフが凹んでいる形になっています。
日銀は10年物国債を金利を下げることにより金利上昇を抑え込み、金利を低く誘導していました。
これが、よく聞くイールドカーブ・コントロール(YCC)と呼ばれる金利操作になります。
今回、マイナス金利の解除とともにイールドカーブ・コントロール(YCC)の撤廃を日銀は決めました。
日銀は今後は歪なYCCが経済に悪影響が出ると判断し撤廃しました。
まとめ
日銀は「賃金上昇を伴う形で2%の物価目標が持続的、安定的に実現する見通し」が立ったことにより、マイナス金利を解除の金融政策の変更を行いました。
日本経済は2013年からの大規模の緩和は終了し、次のステージに上がることになりました。
これまではバブル崩壊からの後遺症の長期化という異常事態の対応処置でしたので、これからは経済が正常化して成長する経済に変わろうとしています。
期待してます!日本経済!!
景気が良くなって給料が上がるといいな。