家庭用消火器の種類と特徴
いざという時にあって役立つ家庭用消火器は、火災発生時の必需品です。
実は全国の火災のうち、出火元の3割が住宅内ですが、火災死亡の7割が住宅火災によるものです。
つまり、住宅での火災のうち高確率で死亡に繋がっているのです。
そのため家庭内での防災の意識を高めることでみなさんの大切な命が守られることになります。
本日ご紹介するのは、家庭用消火器です。
このブログ記事では、家庭用消火器に焦点を当て幅広く解説します。
安全第一の視点から、家庭用消火器について正しい知識を身につけ、万が一の火災に備えましょう。
家庭用消火器は設置義務はありません
皆さんが職場や街中で見かけている消火器は業務用消火器です。下に写真で見てみましょう。
赤い筒状の消火器で、職場などで避難訓練するときに使われているものですね。
こちらの消火器は業務用消火器で法律で設置義務があるため、規定に沿って配置されております。
さて、家庭用消火器となると一般住宅では設置義務はございません。あくまで任意になります。
ただし、
初期火災では家庭用消火器は有効です。
なお、初期火災とは発火してから数分以内、住宅内であれば天井に炎が届くまでを初期火災と言い、あくまで消火範囲にが小さいものをいいます。
家庭用消火器は設置義務はないですので、悪徳業者の訪問販売による売り込みには注意しましょう。
家庭用消火器の見た目と特徴
家庭用消火器は業務用のように赤でなくともOKのため、メーカーによっては住宅に合うデザインも多数あります。インテリアの一環として配置するもの一考です。
また小型のものが多く、お年寄りの方や女性の方も簡単に持ち運びができ火元に近づけることができます。
家庭用消火器のメンテナンス
業務用消火器には「設定標準使用期限」が表示されており、だいたい10年くらいの耐用年数になっております。
一方、家庭用消火器の耐用年数は5年が多いです。
業務用消火器の方がメンテナンスが要らないということ?
確かに耐用年数は業務用消火器が10年と長いのですが、消火器の設置義務があるものについては半年ごとに有資格者による点検が必要があり、メンテナンスという面ではそれなりに費用がかかります。
その点、家庭用消火器は点検不要です。
ただし使用期限を注意して、時期が来たら交換しましょう。
その他家庭用消火器具
家庭用消火器のご紹介をしましたが、市販では他にもスプレー型のタイプもあります。
キッチンで起きる火災の非常用器具として用いられることも多く、スペースも取らないためシンクした等に置いているケースもあります。
もちろん、小火災や初期消火に対応するものですのでこれ一つで安心というわけではありません。
防災のため町内会で配っているところもあります。
まとめ
今回ご紹介したのは家庭用消火器は住宅での設置義務はなく、あくまで任意に設置するものです。
しかし、家族の命と夢がつまったマイホームが火災で無くならないように、少しでも可能性を低くすることはできます。
住宅用消火器の設置で火災に備えましょう!