マンションの自動火災報知設備について知ろう
マンションにおける安全管理上欠かせない「自動火災報知設備」について、説明します。
今回のテーマは自動火災報知設備(じかほう)です。
はいはい、赤いボタンのやつね!
押しちゃダメ!!て習ったな…
そうそう、でもそれは一部なんだよ。他にも設備があるよ。
てか、あれどういう仕組みなの?
ただの押していけないボタンだよね…?
自動火災報知設備は消防設備の1つです。
それは知っているが実際にどんな仕組みでどんな機能まではあまり知らないのではないでしょうか?
そんな謎多き(?)設備の自動火災報知設備が今回のテーマです。
今回の記事が読者の方々の安心して快適な生活を送る手助けとなる情報になれば嬉しいです。
自動火災報知設備は消防設備の1つです。
消防設備は沢山種類がありますが、一番馴染みがあるものは消火器です。
一度はプシューと発射したと願っている方も多いはず!
さて自動火災報知設備(自火報:じかほう)とは?
自動火災報知設備の役割は火災の原因になるものを感知して受信機が消防署や管理会社に火災発生を通報するとなってます。
受信機なのに消防署に発信・通報するの?
ちょっと分かりづらいよね。
絵を用意しましたので下の図で説明するよ。
※一般的な自火報から説明します。
自動火災報知設備は主に火災報知器(受信機)と感知器から成り立ってます。
①火災によって発生した熱、煙、炎を感知器で検出
②感知器から受信機に火災した信号を発信
③受信機が信号をキャッチして「火災があること」を発報
受信機が感知器からの信号をキャッチするから受信機なんだね!
自動火災報知設備の機器を紹介
自動火災報知設備を構成している機器を1つ1つ説明していきます。
1.感知器
建物内に設置している感知器は火災に発生した熱、煙、炎を感知すると、これを信号に変換し受信機や中継器に発信します。
2.発信機
火災が発生したと分かったときにその場で押すボタンで火災を知らせます。
筆者は発信機の赤いところに火災報知機と書いてあるので、ずっとこの機械自体が自動火災報知設備と思っていたのですが、火災をお知らせる発信機です。
3.中継器
感知器から受信機へ送られる信号を中継する機械です。
宅内にあるインターネットの中継器みたいなものだね。
4.受信機
感知器と中継器から送られた信号をキャッチして、ベルといった音響設備や消火設備に連動したり消防署に自動で通知させる機器です。
受信機は種類が多いのですが大きなところを補足
・P型:火災の場所がざっくり分かる
・R型:発信した感知器の場所までわかる
5.音響設備
火災を知らせるベルやスピーカーなどをいいます。
マンションの自動火災報知設備
分譲マンションの自動火災報知設備はちょっと仕様が違います。
分譲マンションは1戸1戸がプライベートが確保された限られた空間です。
オフィスなどの建物のように空間に感知器や発信機などを配置するのが具合が悪い為、各部屋にあるインターホンに防災設備の機能も持たせてます。
最新のマンションではインターホンは下記の機能がついております。
マンションの設備と連動しており、火災発生したときに通報したり、火災が起きた際に全住戸に放送を流したりする役目があります。
もちろん、通常の機能である来訪者を玄関まで行かなくても昨日あるよ!
マンションの自動火災報知設備の全体像
マンションの自動火災報知設備は下記の図でまとめています。
これ見ると各住戸が独立してあって全体像が分かりづらいですが、インターホンがマンション設備とつながっているこを理解すると、インターホンは感知器から届く信号の受信機と発信機の機能がありインターホンが各住戸の防災のハブ機能設備であると見えますね。
まとめ
自動火災報知設備は火災を未然に防ぐ非常に重要設備です。
感知器や受信機など細かいことを正確に覚えることは必要ありませんが、自動火災報知設備がどんな役割なのかをざっくりでも知っていることで火災時の初動が違ってきます。
消防設備の機能を知っていることは火災に直面したときにすぐに発信機で通報できますね。
このように適切な対応が可能となります。
消防設備をうまく活用して当たりまえの生活が火災で奪われないようにしていきましょう。