戸建てメンテナンス費用の節約術と必要な費用とは?
家を買って15年くらいなんだけど、外壁が汚くなったな。
適度なメンテナンスで家を長持ちさせることができるよ。
えっ?固定資産税と火災保険料以外に費用てかかるの?
マンションの修繕積立金と同じで、戸建てもメンテナンス費用はかかるから積み立てた方がいいよ。
「戸建てメンテナンス費用」についての情報をお届けします。
戸建て住宅を持つ際に気になるのが、そのメンテナンス費用です。将来的な負担やローンが完済される築30年後の必要な費用など、購入時から考えておかなければいけないポイントがたくさんあります。
また、マイホームの老後の負担を軽減するための方法や、どのように費用を抑えるかなどの知識が重要です。
この記事では、戸建てのメンテナンス費用に焦点を当て、メンテナンス費用の節約術やマンションとの費用負担の違いなど、具体的なアドバイスをご紹介します。買い手にとって大切な情報となる内容を幅広く解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
戸建て住宅のメンテナンス費用とは?
戸建て住宅のメンテナンスには、リフォームや修繕、保険料などさまざまな費用が必要になります。それぞれのコストを把握し、適切な費用計画を立てることが重要です。維持費に不足があると、家の価値や快適性にも影響が及ぶことがあります。メンテナンス費用は将来のためにしっかりと考え、準備しておきましょう。
30年経過した時の費用負担を考える
戸建て住宅は年月と共に劣化や故障が生じることがあります。特に30年以上経過するときには、修繕や改修の必要がどこかしら修繕をしていることでしょう。
こちらで紹介する資料では30年以上戸建てを保有している方への住宅修繕にかけた合計費用を聞いたアンケート資料では平均615万円がかかっていると回答がありました。
出典:2023年『一戸建て修繕』の実態調査/アットホーム
建物により修繕が必要な場所や時期はまちまちですが、全体的な費用負担を予測し、貯金やローンの残高とのバランスを考えることが重要です。
購入時の初期から将来を見据えた計画を立てておくことで、財政面での不安を軽減できます。
修繕箇所、第3位「屋根」、第2位「トイレ」・・
マンションであれば修繕積立金を貯めて、計画的に修繕を行っていきますが、戸建ての場合、マンションとは違い管理会社がいないため、ご自身で修繕計画をたてなければなりません。
では、戸建ての場合、修繕をおこなったことが多い場所はどこになるのでしょうか。
1位から3位をまとめると、下記の通りです。
修繕場所 | 修繕経験者割合 | 修繕費合計平均 |
---|---|---|
1位 外壁 | 79.2% | 138.3万円 |
2位 トイレ | 75.4% | 35.5万円 |
3位 屋根 | 73.6% | 113.8万円 |
修繕経験者からは、「屋根部分の経年劣化の進み方が早く修繕費が結構かかった」「給湯器の耐用年数は考慮した方が良い」などのコメントが寄せられたようです。
立地条件による外壁や屋根のメンテナンス費用
戸建て住宅の立地条件は、外壁や屋根などのメンテナンス費用にも影響を与えます。
例えば、海風の強い地域や高温多湿な地域では、建物の劣化が進みやすくなります。それに伴い、メンテナンス費用も増加する傾向にあります。
立地条件に応じた適切なメンテナンス計画を立てることで、無駄な費用を節約することができます。
マイホームの老後の負担を軽減するために
戸建て住宅のメンテナンス費用は、老後の生活にも大きな影響を与えます。
老後の収入が減少する中でのメンテナンス費用は負担となり得ます。そのため、購入時の初期から節約や効率化を意識したメンテナンス計画を立て、老後の負担を軽減させる工夫が必要です。
積極的な予防メンテナンスや適切な保険の活用などで、安心した老後を迎えるための準備をしましょう。
メンテナンス費用はかかるものとして積み立てる
フラット35を活用して35年ローンを利用する方も多いかと思いますあが、完済する築35年を迎える時点で、様々な修繕やリフォームを行う必要となる可能性があります。
何か壊れた時にお金を捻出するとその年の家計は大変なことになります。築35年でメンテナンスフリーとなる家は基本ありません。
修繕費用は必ずかかるものとして、戸建てでも家計から修繕積立金をつくりコツコツと資金をプールすることをおすすめします。前述の修繕費用を参考にしてもよいかと思います。
また、建物を定期的に見て、ちょっとおかしいかなと思うところはチェックしておきましょう。少しの劣化で修繕することが大きな出費を免れることにもなります。
近年では予防医学という言葉が用いられることも増えてきました。
予防医学とは簡単にいえば「病気にかからないように予防する」という考え方です。これまでの「病気にかかったら治療」ではなく、病気予防することが結果的に健康年齢を長くなるというものです。
家も同じ考えで、家計の負担を最小限に抑えるために、自分の家を定期的にチェックして、ちょっとしたメンテナンスを早め早めに行うことが大切です。