都会なのに資材置き場!?
道路は不動産にとって大事!
道路と不動産のバランスが悪いと不動産価格にも影響します。
今回はそんな話をしていきます。
☑ これから家を買う人
☑ 注文住宅を建てようと土地を探している人
☑ 町探索が好きな人
道路について前にお話しありますのでそちらも、どうぞ
路地状敷地とは!?
路地状敷地て聞いたことありますか?
「ろじじょうしきち」と読みます。馴染みがないワードですね。実は街の中でよくあるのですよ。下の図面の”青い部分”を言います。
パッと見ると、あれ~こういう土地てあったかなと考え込みますが、街を歩いていると意外と多く見つけることができます。
散歩がてら街観察をしてみると、すぐ見つかるよ。
なぜか、名前が多い路地状敷地
この路地状敷地は法令上の名前ですが別名がたくさんあります。
敷地が旗の形に似ているから旗竿地(はたざおち)、
敷地が袋のようだから袋地(ふくろち)、
不動産業界では敷延(しきえん)、敷地延長の土地を略して言います。
※名古屋地域は、延敷(えんしき)というらしいです。
接道義務2m
なんでこういう土地が出来たのかというと、建物を建てるには敷地は道路に2m接道しないといけないというルールが関係しています。
たとえば、先ほど図の土地が70坪で土地の価格が1坪当たり50万だとすると、土地の値段は70坪もあると相当高額になり、購入できる方は一部の方に限られてきます。
仮に1坪あたり50万円とすると、50万円/坪 × 70坪 =3,500万円
※この土地に建物を追加すると軽く5,000万円を超えてくる・・・
ですが、それを整形地の30坪と路地状敷地の40坪に分けられると多くの方が購入しやすい価格帯になります。
計算式 | 価格 | |
整形地 | 50万円/坪 × 30坪 | 1,500万円~ |
路地状敷地 | 50万円/坪 × 40坪 | 2,000万円 |
売主にとっても高く売ることができるのであれば、買主と売主両方にWIN-WINですので土地を分けて販売となります。
ただし、住宅を建てる土地ですので敷地は道路に2m以上接道しないといけないルールを適用させて建築可能な土地とすると、あら不思議、路地状敷地になりました、というわけです。
なお、道路から前面にある整形地の方が価格は高く、路地状敷地の土地の方が土地の価格は低くなります。
資材置き場になってしまう土地
稀にですが、住宅が密集したところや古い町並みで、路地状敷地が2mの接道義務を満たしていない土地があります。
これは残念ながら、建物が建つことができない土地になります。建物が建たないのであれば、うまく駐車場にでも、できればよいのですが通路幅が2mもない土地ですので、駐車場も厳しい。結局、資材置き場となってしまいます。(駅近の土地なら駐輪場でもいいですね。)
さて、こういう接道を2mに満たない土地でも現段階で家が建っているケースはあります。これは昔に建てられてそこまで行政もチェックしきれなかった建物のケースや違法で建てられたケース等です。こういう土地は将来的に再建築できない土地となってしまいます。
建物が建てられない土地というのは、全体的に広くても、坪当たり単価は近隣よりかなり低くなってしまいます。土地は活用できて価値が生まれるものなのです。
まとめ
・路地状敷地の土地は、自宅に向かう専用通路付き♪
・通路はデコレーションすると綺麗で、個人的に好きです。