お金の知識

住宅の予算の決め方

shaun@ymail.ne.jp

こんにちは、ションです!

普段、不動産情報を発信していますが、今回はファイナンシャルプランナーとして住宅を購入するときの予算設定についてお話したいと思います。

この予算設定を間違えると、もしかしたら住宅ローン返済するだけの一生となってしまうかも・・・。別の言い方をするとお金に働かされる人生・・・な~てことも!なります・・・ので、とっっても大事ですよね。

まず結論を最初にお伝えしますと、住宅ローンの返済は手取りの20%以内で検討してください。これが私の提案です。

ション
ション

これから住宅を購入を考えている方は是非参考にしてくださいね。

本記事で、掲出している金額等は目安とお考え下さい。また、手取り金額にしても扶養人数や年齢により手取り金額は変動します。

本ブログはシンプルを第一に構成している点を、前提にご覧になってください。

住宅金額は年収次第!?

「今借りている部屋が手狭になったな~」「もうすぐ子供が小学生になるから家を買おうかな~」などなど、家を購入するきっかけは様々です。

思い立ったが吉日!さっそく行動~♪。

でも、いくらの住宅を買えるでしょうか。

一般的には家の価格は年収の5~6倍が目安とよく言われてます。たとえば年収400万円の方でしたら、2,000万円~2,400万円ということですね。

でも、そんな簡単に購入する家の予算を決めてい良いのでしょうか?

確かに、「年収の5~6倍が家の価格」というのはよく言われていて目安として広く浸透している指標ですが、その指標は本当に正しいのでしょうか。人生でも大きな買い物で大切な家ですので、ちゃんと自分なりに検証して購入を検討していきたいところですよね。

今回は、私の提案として住宅予算の設定方法を次の章から紹介していきたいと思います。

ネコさん
ネコさん

僕も年収400万円だから、2,400万円の家を購入しようと!

ション
ション

そんなに簡単に決めないで!後々大変なことになるよ。

詳しくは説明するから、ちょっと待って~。

自分の収入から理想の住居負担額を知る

みなさんは普段もらっている給料からどのくらい割合を家賃にあててますか?

たとえば、賃料7万円のマンションに住んでいる方が、手取り給料20万円ですと、入ってくる金額に対し35%が住居費となっているとなります。(なんとなく収入と家賃のバランス感が良さそう・・・。)

実際にみなさんの住居費は入ってくる金額(手取り)に対し割合はどれくらいでしょうか?25%?35%?はたまた50%でしょうか。

私がいつも参考にしている指標に、家計再生コンサルタント/ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんの書籍で提唱している「家計に占める住居費の理想割合は25%」というのがあります。

「家計に占める住居費の理想割合は25%」

横山光昭「年収200万円からの貯金宣言 正しいお金の使い方編」㈱ディスカヴァー・トゥエンティワン 2010年6月 27ページ

つまり、先ほどの手取り給料20万円の場合ですと、住居費は20万円×25%で5万円が住居費となります。

このご時世で5万円のアパートなんてないよ!と思う方がいらっしゃるかと思いますが、あくまで理想の費用割合で算出した住居費は5万円ですよ、となります。可能な限りこのレベルくらいに住居費は抑えたいという意味になります。

たしかに、さすがにこのレベルに住居費用を抑えられると感覚的に過度な節制をしなくても生活を送られそうですよね。

住居費用を手取りの40%にして検証してみたら

では、仮に手取り20万円のうち住居費用(家賃)の割合を25%から40%と割合を大きくしたときのケースを考えてみましょう。

まず住居費用は20万円×40%ですので8万円になります。

検証するにあたって、イメージがしやすいように住居費用・その他大きな支出を下の表にまとめてみました。※数値は目安で入れています。

住居費用以外の支出が諸々で9万円となり残った金額は3万円となります。

項 目金 額
収 入200,000円
住居費用80,000円
食 費(1日1,500円×30日)45,000円
水道光熱費20,000円
携帯代・インターネット代5,000円
交際費(3回の飲み会)10,000円
洋服代10,000円
残った金額30,000円

あれ?生活できるじゃん!貯金までできそう・・・ですと?

違うんです!

表には大きな支出をまとめただけですので、この表には日用雑貨のトイレットペーパー代・洗剤代などは入っておりません。また、趣味代・保険料・リスキリングの費用・電車代・ガソリン代・突発的な支出(自転車がパンク・PCが壊れたなど)が入っておりません。ちょっとした出費があると即刻金欠になってしまいます。もちろん貯金なんてちょっと難しいですよね・・・。

ん~やっぱり住居費はなんとか25%に収めたいところですね。

住宅の予算を計算

すこし遠回りしましたが、本章では購入する住宅予算の目安を算出していきます。

私のおすすめする住宅購入金額は住宅ローンの返済が手取りの20%以内になるようにすることです。

ケーススタディで、年収400万円を例にしますと、月額の手取り金額は261,415円になります。※目安です。

年収400万円年間手取り313.7万円
月収入33.3万円月額手取り26.1万円
参考: 税金・保険料シミュレーション

私のおすすめは月額手取りの20%が毎月のローン支払いですので、

261,415円×20%=52,283円

 ➡ 52,300円 となります。

今回は、住宅ローンの設定を返済年数35年・変動金利(0.5%)・元利均等払いで計算しますと、2,014万円と算出されます。

 参考:【フラット35】毎月の返済額から借入可能金額を計算

※住宅ローンには変動金利と固定金利というものがありますが、今回は説明はしませんが、どこかのタイミングでお話します。

家は住宅ローンの他にもお金がかかる・・・。

ネコさん
ネコさん

住宅費用は手取りの25%以内を薦めていているのに、住宅ローンは家計の20%以内て?間違い?

ション
ション

実は、家には住宅ローンの他にも、税金や修繕などお金はかかるんだよ。

薄々気づいているかもしれませんが、家は住宅ローンだけがコストではありません。恐ろしいのですが、毎年固定資産税を納めないといけません。まだありますよ。ちゃんと住宅のメンテナンスしないといけないから、計画的に修繕積立金を毎月貯めておくする必要あります。(ちょっと気が重い・・・。)

だから、その費用を手取りの25%と20%の差額の5%を充ててほしい(貯金してほしい)と考えてます。先ほどの年収400万円(月額手取り261,415円)の家計5%は約13,000円となります。

ですので、結局は横山光昭先生の考え通り、住宅費用は手取りの25%にすることをおすすめします。

住宅費用の目安は年収ではなく手取りの25%

この記事では、入ってくる金額は手取り金額をベースにしており、年収では計算してありません。

そもそも年収とは社会保険料(健康保険料・税金など)の差し引き前の金額になりますので、実際に手元で受け取る金額は結構少ないものです。

さきほどの年収400万円のケースですと、手取りは313万円になりますので、差額の87万円が社会保険料となります。

ですので、費用を計算するときの割合はあくまで手取りの金額をベースにして考えないと計算が合わなくなるからです。

検証!「住宅価格は年収の5~6倍」について。

巷やネットでよくある「住宅価格は年収の5~6倍」を、私の考えの手取りの20%をローン支払いで検証していきます。

【年収400万円のケース】

金額
年収の5~6倍2,000万円~2,400万円
手取り20%でローンを組む2,014万円(前述で算出)

結果的に私の考えは年収の5倍くらいの住宅価格くらいに落ち着きました。ですので、私の考えは「住宅価格は年収は5~6倍」の枠内に入っておりました。

どうでしょうか?なんとなく、住宅価格を決める際に年収の〇倍という指標もアリですが、自分なりに毎月の支払金額を設定して住宅金額を算出すると、納得して住宅購入に踏み切れる感覚はありませんか?他人に任せるより自分で計算したほうが気持ちはいいものです。

まとめ

住宅費用は毎月の手取りの25%に収めること。

内訳①:住宅ローンの支払いは20%

内訳②:固定資産税・修繕費用の合算で5%を想定しておく

にすることがおすすめ!

ABOUT ME
ション
ション
不動産好きのファイナンシャルプランナー
◆10年近く不動産の仕事に携わる。マンション・戸建ての売買や倉庫・店舗・アパートの賃貸など広い領域で仲介実績あり。 ◆保有資格:1級ファイナンシャルプランナー技能士、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者
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