不動産会社の人が持っている宅建て?
宅建(たっけん)て聞いたことあるけど、何のこと?
宅地建物取引士の略です。不動産会社で必須の資格になります。
店舗の拠点ごとに宅建取得者を置かないといけない必須資格
宅建を持たないと重要事項説明ができない
宅建を取得しないといけないプレッシャーがある不動産会社スタッフ
宅建はとても難しい資格なのに、必須資格
法学部以外の学生でも、一度は「宅建」という言葉は聞いたことがあるくらいとてもメジャーな資格の宅建。受験者数も多くて、2023年の試験では23万人が受験している日本でも受験者数が多い国家試験です。※宅地建物取引士てすごい仰々しい響きので「宅建」としますね。
そんなに受ける人がいるし、簡単そうな試験ぽいね。
その思考がよく分からないけど・・・。
いやいや、すごい難しい試験だよ! こっちは何度も落ちたよ。
その宅建の試験はだいたい合格率15%~17%の国家資格。決して簡単な試験ではありません。筆者も何度も落ちた経験があるので、その大変さは人一倍実感。
そもそも、なんで不動産会社のスタッフは宅建をもっている人が多いのか?
それは、事務所にいる従業員のうち5分の1以上は宅建を持たないといけない法律があるからです。だからこそ、みんな必死で受験します。会社も従業員を増やそうとしても5人に1人は宅建取得者にしないといけないから会社も必死に受験させようとします。
メンツがかかる重要事項説明(重説/じゅうせつ)
お部屋を借りるとき、家を購入するときに物件を紹介してくれて、案内、その他調整をしてくれた不動産スタッフだけど、契約時のときは「別の担当で!」ということはありませんでした?
お客さん目線だと、「あれ?あなたが契約してくれないの?案内はあなたがしたのに。」
「他の人?あっども、ションです」・・・・という経験ありませんか?
というのも、実は宅建をもっていないと契約行為の一つの重要事項説明が出来ないのです。
重要事項説明とは不動産の契約前に”とても重要なことをピックアップして、お客様によく理解して納得してもらうために宅建士が説明するイベント”です。
ですので、契約時に担当が変わったスタッフというのは宅建をもっていないので交代したかもしれません。
これは不動産スタッフとしては、自分のお客さんを最初から最後まで担当することで一人前と考えている(※私の私見。私はそうです。)ので、最後の契約まで担当できないというのは、悔しい場面です。だからこそ、自分のメンツにかけても宅建は合格しないと!となります。
ちなみに、宅建を持っていると会社によっては資格手当といって給料に上乗せがある会社は多いです。スタッフとしては、より一層勉強を頑張りますよね!
プレッシャーと戦う不動産スタッフ
不動産会社の雰囲気としては、宅建もっていて当たり前という会社もあります。事務員以外の営業は全員宅建を取得している会社というのも多く、大手になるとその傾向は多いです。
そんな会社に入る新人は大変!
「入社して半年で宅建を受かってね!てか、受かるよね!」と会社から・先輩からプレッシャーがすごいです。新人が試験を落ちた日には、なんとも言えない雰囲気になります。
最初に言いましたが、宅建の試験はとても難しい試験です。特に、法学部以外の学生にとっては試験内容や単語は「???」の連続です。100人受けて、15人しか合格できない。つまり、クラスでいうと40人いる教室で6人しか受からない試験て、どんだけだよ!と思います。とても難しい試験です。
受かって当たり前の状況で受ける試験で、その試験は難しいときた。それはそれはプレッシャーがすごいです。そんなプレッシャーと戦っている不動産スタッフがおりましたら、是非温かい目で応援してください。
なお、不動産適正取引推進機構が発表した2022年度試験の合格者の構成比は、不動産業 27.7% ・金融業 12.4%・ 建設業 9.6%・ 他業種 27.6%・ 学生 10.8%・ 主婦 4.1%・ その他 7.9%です。
不動産会社に必要な資格なのに不動産業の合格割合は30%を切ってます。ということは、勉強意欲がある方の受験が70%超もいる試験ということになりますね。(昔からその傾向はありました。)
私が受験するときは、不動産業以外の受験者が試験レベルをあげているんじゃないの!と本気で感じて、愚痴りながら勉強してました。
それもよい思い出なのでしょうか・・・。
・宅建は”宅地建物取引士”の略語
・宅建は不動産会社に必須の資格
・宅建試験を受験する方がいたら応援してくださいね。