マイナス金利解除後の展望:住宅ローン金利への影響は?
変動金利の金利が上がるって聞いたよ!
返済金額が上がったら住宅ローン返せないよ。
マイナス金利解除されたしね。ただ、すぐに劇的に変わることはないと思うけど。
本当!?じゃまだ来月も飲みに行けるの?
先月、入ったニャン子さんにゾッコンなんだよね~。
まぁ経済が回るからいいの・・・かな?
2024年3月19日にマイナス金利解除になりにわかに金利が上がるのでは?という記事が出てきました。
住宅ローンを抱えている人や、これからマイホームを購入する方にとっては住宅ローン金利がどのように変動するかは多くの人にとって気になるところです。
今回は住宅ローン金利の今後について一緒に考えていきましょう。
住宅ローン金利は上がるのか
今後は金利が上がるから住宅ローン金利は上がるよね?
上がるには上がるけど、一概には言えない。
変動金利と固定金利とは?
住宅ローンには、金利変動型と金利固定型があります。
変動金利は、半年ごとに金利が見直しされ、固定金利は決められた期間は金利が変わらないものです。
また基本的に、変動金利は短期金利に連動され、固定金利は長期金利に連動するといわれています。
では、短期金利と長期金利は何よって決まるのでしょうか?
景気が良ければ金利が上がって、不景気なら金利は下がるのでしょ?
実は伝統的に短期金利は日銀の政策に連動して、長期金利は市場取引により金利が成立するといわれています。
住宅ローンの変動金利は「短期金利=日銀の金融政策の動向」に、固定金利は「長期金利=市場参加者の金利見通し」にそれぞれ影響を受けやすいといわれています。
出典:金利上昇!そのとき、あなたの住宅ローンはどうなる?選ぶなら、変動金利?固定金利?/SBI新生銀行
変動金利 | 固定金利 | |
連動する金利 | 短期金利 | 長期金利 |
金利の決定者 | 日銀金融政策 | 市場 |
固定金利
固定金利の代表商品はフラット35です。
実は固定金利は2021年(令和3年)10月から上がっています。
コロナ禍で金利は最低ラインまで下がりましたが、そこからのペントアップ需要、海外経済の回復から緩やかに金利は上がってきています。景気が少し良くなれば長期金利は上がり始めますので、フラット35の金利も上がってきたということです。
変動金利
変動金利は短期金利に連動すると説明しました。
短期プライムレートは、日銀の政策金利の影響を受けます。マイナス金利が解除されてその後利上げしていく形となれば、短期プライムレートの金利が上昇し、それに連動して変動金利型の住宅ローン金利も上がる形となります。
日銀はマイナス金利解除し政策金利を0.1%に設定したことから、金利は明らかに上がるはず、通常は・・・。
やっぱり変動金利も上がるね。
上がるには上がるけどそこは自由競争。そうとも言えず・・・。
金融機関が住宅ローンが貸し出しできれば、最大35年という長期のお客様になります。
顧客の囲い込みをしようする金融機関は、ネット銀行、地方銀行などと多数存在。
選んでもらえるように、なるべく貸し出し金利を下げて変動金利を低い状態で維持するなど、顧客の争奪戦が続いていくと想像されます。そのため、ある程度は金利が抑えられる状態が続くと思います。
まとめ
ゼロ金利政策が解除されたことで、すぐに変動金利が上がるとは考えづらいです。
しかし、いざ変動金利が上がってきたといって、変動金利から固定金利に借り換えようとしても、もうすでに固定金利は上昇していることも十分にかんがえられますので注意が必要です。
住宅ローン(金利も)は慎重に選びましょう。