不動産の知識

道路てなんだろう?

shaun@ymail.ne.jp
ネコさん
ネコさん

昔よく家の近くの道路でよく遊んだよね~

ション
ション

確かに~、チョークで落書きをしたね。

ちなみに、あそこは道路ではなくて通路だよ。

ネコさん
ネコさん

え?通路? 道路ではないの?

ション
ション

不動産屋目線だと、大きな違いなんだよ。

今日はその話をするね。

友人と会話中に、「あれは通路だよ!」なんていちいち言っていたらうるさい人認定されますが、不動産会社にとって、道路はとても大切なんです。

今日は、道路について話していきます。

こんな方におすすめ

・これから住宅を購入する人

・土地を買って注文住宅にする予定の人

・街歩きが好きな人

そもそも道路とは!?

何気なく毎日通っている、使っている道路ですが、道路の定義て知っていますか?

実は道路はいくつかの種類がありますが、シンプルにすると3つくらいになります。

①幅員が4M以上の道路

②昔からある道路で幅員が4M未満のもの

③幅員4M以上ある私道で特定行政庁が認めたもの(位置指定道路など)

ちょっと解説・・・

①はどこにでもある道路。

②:基本的には道路は4M以上にしないといけないけど、昔からある狭い道路は将来的に幅員を4Mに拡げるとして例外的に道路として認めたもの。

ション
ション

極端に狭いのはダメだから、1.8M以上の道路が対象だったらしい

③私道で行き止まりなどの通路のうち幅員4M以上のもので市町村や県の厳しい基準に合格し道路認定されたもの。

①~③が建築基準法上の道路となります。

道路と通路

前章で道路の定義をお伝えしました。

この道路の定義に合わないものは、道路ではないとなります。

じゃあ通路てどんなものというと、

・私道

・狭い幅員

・市町村・県の認定がない

上記のもの通路となります。

ション
ション

冒頭にあったションとネコさんが遊んでいた場所は、狭い私道(私道)で遊んでいたんだね。

4M未満はセットバック

②昔からある道路で幅員が4M未満のものも道路でしたが、ずっと4M未満で良いのか?と聞かれれば、答えは

「No」です。

あくまで道路とは4M以上のものをいいます。

ただし狭い道路を4Mにしようとしても、道路の両脇に建物があったら、すぐに拡幅なかなか難しいのも事実。

そのため②の道路に面している建物を再建築するときは道路を広げてもらうようにしてます。

この道路を広げてもらうことをセットバックといいます。

下の写真を見てください。

オレンジの線が元々の道路幅です。

オレンジの線では4M未満のため、赤い線まで広くしているのが見えます。

赤い線まで拡げるをセットバックといいます。

道路を広くするタイミングは建物を再建築しくするときで、市町村や県は道路を広げて建物を建てるプランでないと建築の許可を出しません。

道路と通路では全然違う

道路と通路では、扱いがだいぶ違ってきます。

建物を建てる際は道路に2M以上面していないといけないルールがあるからです。

家を建てようとする人にとって、土地を買ったけど建物が建たなかったら大変ですね。

道路に面している土地と、通路にだけ面している土地では天と地ほど価値が違います。

安いけど買った土地が、再建築不可だったなんて笑えません。

土地を買うときは、よくよく不動産会社に聞いてみてください。

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ABOUT ME
ション
ション
不動産好きのファイナンシャルプランナー
◆10年近く不動産の仕事に携わる。マンション・戸建ての売買や倉庫・店舗・アパートの賃貸など広い領域で仲介実績あり。 ◆保有資格:1級ファイナンシャルプランナー技能士、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者
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