家はいくらで売れるのか?(おいくら?)
僕の家っていくらなのか?
こんな疑問を抱いたことありませんか?
よくインターネットサイトで簡単に自分の自宅の不動産価格が分かります!などと謳っているサイトは沢山あります。
でもクリックしたら営業がすごいのではないか、一度クリックしたら、ずーと不動産広告が毎回毎回出てくるようになる、そもそも自分の情報をそのサイトに提供するのが嫌!という方も多いのではないでしょうか。
今回は、100%うるさい営業がない!個人情報の提供なし!の安心安全で不動産価格を知ることができる方法をお伝えします。
一番有名な公示価格でチェック
小さいときの話ですが、親がどこから聞いたのか分かりませんが、「近くの家が○○万円で売れたから、うちは〇〇万円くらいかな」なんてことを親が言っていた記憶があります。
ただ、正直そういうのはあてにはあまりならないことが多いかもしれません。
だって、いくら近所といえ、隣地ならまだしも少しでも離れていたら道路や間口、交通量も違います。建物の築年数も違うわけですので、その辺はあくまで参考とするのが賢明かなと。
実はお上である国(国土交通省)が不動産取引の指標となる価格を毎年発表しております。その名は公示価格!なんとなく聞いたことありますよね?1月1日を基準にしたときの価格を毎年発表しています。
すごく信頼がある価格でありますが、あくまで指標となる価格となります。なお、実際の取引は公示価格より少し高いのが多いです。
サブキャラクターの基準値評価額
不動産価格の主役である公示価格。でも、物語にはサブキャラクターも存在します。その名は、基準値評価額。なんか地味ですよねん。
基準値評価額は公示価格を補完する指標です。公示価格の測量地点も限られているということで、他の地点でも価格を発表しようということになりました。そこで都道府県が7月1日を基準として毎年、土地の価格指標として発表してます。
気づきました?公示価格の1月1日基準のちょうど半年後を基準に測量しています。なんでかというと、基準値評価額は公示価格の補完の位置づけだから、ちょうど半年後に補足的に発表する価格なのです。
ちょっと地味ですが、仕事はしっかりちゃんとしている基準値評価額、覚えても損はないかも。
固定資産税評価額で土地をチェック
公示価格や基準値評価額て、沢山測量地点があるものの、実際に調べてみると、調べているポイントの近くにはあんまりない。そんなことは結構あります。
不動産屋であれば地点の個性と調べている地点をうまく合わせて評価することもありますが、この作業には経験が必要なことが多いです。なかなかすぐには難しいので、今回はすぐに分かる指標をお伝えします。
春先に届く嫌な通知書とはなんでしょう?
そう、固定資産税と自動車税の納税通知書です泣・・・。
さて、固定資産税の納税通知書のところには、実は固定資産税評価額が記載されている欄があります。なんと!それには自分の家と土地の評価額として記載されてます。
もう自分の家と土地の価格が分かるのです!
ただし、1点だけ注意。
固定資産税評価額は公示価格の70%に設定しているため、すこし低く評価されてます。したがって、実際に取引されるときの参考金額としては、固定資産税評価額に0.7を割って価格を算出すること。
相続税評価額(路線価)でチェック
固定資産税評価額と同じようにお上が不動産の目安を教えてくれるもので、もう一つ指標があります。それは相続税評価額(いわゆる路線価)です。
こちらは道路に価格が設定してあって、この道路に面している土地はだいたいこれくらいの価値があるよ、と教えてくれます。
ちなみに、相続税評価額は公示価格の大体80%くらいで設定されてます。
公的な価格の覚え方
土地の価格は公示価格を取引の指標としているので、実際に固定資産税評価額と相続税評価額から計算して算出しますが、よくどっちが70%でどっちが80%だったかなって混乱するときがあります。
私だけかな・・・忘れやすいのです汗。
いつも忘れてしまうため、こういうときはテスト勉強のように語呂を作りました。
その語呂というのは、粉っぽいソバ。
これは、コ(固定資産税評価額)ナ(70%)っぽいソ(相続税評価額)バ(80%)を表してます。
あら不思議、すぐ覚えられた!
買うときにも参考になる公示価格
これまでの話では、土地はいくらで売れるの?という視点で話をしていましたが、逆の言い方をすると、土地を書くときの土地価格の目安にもなるということです。
仮にこれから注文住宅を建てようとしたときに、狙っている地域があれば、近くの公示価格を調べてると、大体の土地の値段が算出出来ます。変に不動産会社に言うと営業がうるさい可能性もありますので、ひっそり調べることも可能ですよ。